海外にも敬老の日ってある?
敬老の日は日本だけでなく、世界中の多くの国で類似の祝日があります。ただし、名称や日付、祝い方は国によって異なります。以下にいくつかの例を挙げます。
1. 中国
- 中国における敬老の日は「重陽節(ちょうようせつ)」として知られています。旧暦9月9日の節句にあたり、奇数の数である9が重なる日を選んでいます。この日は古来より、「菊の節句」とも呼ばれ、菊の花を観賞し、高地に登ったり、重陽の蒸し菓子を楽しむなどの行事が行われます。現代では、高齢者を尊敬し感謝する日としても知られ、各地で様々な行事が行われます。
2. 韓国
- 韓国には「老人の日」という日がありますが、日本のように定着しているわけではなく、一部の地域でのみ知られています。この日は、目上の方々を敬う文化が根付いている韓国において、特に注目される日ではありません。それでも、家族が集まり食事を楽しむ伝統的な行事があり、高齢者に対する感謝の気持ちを表す機会となっています。
3. アメリカ
- アメリカでは、「National Grandparents' Day(祖父母の日)」として敬老の日を祝っています。1978年に制定され、毎年9月の第2日曜日に行われます。この日は、孫が祖父母に感謝や尊敬の気持ちを示す機会として親しまれています。グリーティングカードや花を贈る習慣がありますが、公的な祝日ではありません。定番の花は忘れな草(Forget me not)です。
4. イギリス
- イギリスには敬老の日としての公的な祝日はありませんが、100歳の誕生日には王室からのお祝いがあります。特に祖父母の日というものはなく、高齢者の誕生日を祝う風習が一般的です。
5. イタリア
- イタリアでは、カトリック教徒にとって重要な聖人の日が敬老の日として祝われています。また、アメリカと同様に「祖父母の日」がありますが、公的な祝日ではなく、10月2日に制定されています。
海外の敬老の日は、各国の文化や伝統に根ざした形で祝われています。高齢者への尊敬と感謝の気持ちを示すとともに、家族や地域社会の絆を深める大切な機会として位置付けられています。