原料である魚の皮について

原料である魚の皮について - Ocean Leather
皆さま、こんにちは!
最近はぱっとしない日が続きますね。体調には十分お気を付けください。
さて、今回はフィッシュレザーについて、今までとは少し違ったアングルでお話ししたいと思います。
Ocean Leatherは加工処理されるときに廃棄される魚の皮を使用しています。ですのでフィッシュレザーを作るためだけに故意に生き物を殺したり、捕まえたりすることはありません。また当ブランドで現在いただいている魚の皮はサーモンレザーを除きすべて高知でとれた魚のものです。サーモンレザーのみ北欧や南米からのものをいただいております。(※レザーの製造自体はすべて高知で行っております。)一番安定して確保できる魚は鰤、鯛、鮭、シイラの4種です。そのため製品として皆さまに提供することができています。
時々珍しい魚や高級魚などのフィッシュレザーはないのとお声をいただくことがありますが、当ブランドでは「加工処理で廃棄される魚の皮」を使用しておりますので、皮ごと食べる魚や高級魚は製品としてご提供することが一部を除いて難しいというのが現状です。(ご自身で釣られた魚を持ち込みでフィッシュレザー製品にする場合は可能です。)
運よく手に入ったら鞣すのですが、、、(笑)
安定して確保できる皮でも気を付けなければならないことがあります。例えば、長財布はフィッシュレザーを使う面積が一番大きいので大きい革が必要になります。しかし季節によって、個体差によって大きさや形が違うためできるだけ大きめの皮を選別して鞣す必要があります。また皮から革にする段階で必要面積のところに1㎜でも穴が開いてしまうと使える面積が少なくなるので肉削ぎ段階は集中しないといけません。安定して確保できるからと言って、製品によっては皮の大きさや状態も重要になってくるのです。もちろん、小さくともレザーアクセサリーやキーホルダーとして使ったり、継ぎ合わせて作ることもありますのでご安心ください!
今回はここら辺にしときます!こういう細かいことを知っていただく機会というのはなかなかないもので、興味もっていただけるか、それともめんどくさいねって思うかはわかりませんが、原料である魚の皮について書いてみました!
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